MENU

鹿児島市宇宿2丁目28-19
TEL 099-253-0889
FAX 099-253-0899
営業時間 9:00~19:00
日祝休

【定休日】 日曜・祝祭日
【営業時間】 9:00~19:00

平日忙しく営業時間内に持ち込み出来ない方はお気軽にご相談下さい。事前に予定がわかれば朝8:00~夜22:00まで対応します。日曜・祝日なども、まずは御相談下さい。

店長のひとりごと店長村岡が綴る日々雑感

今年の菜の花マラソン 2008/2/7

早いものでもう2月に入り、あの菜の花マラソンが終わって随分経ちます。
掲載するのが遅くなって申し訳ありません。
では、まずは結果から・・・

  • 5時間41分3秒  40歳代の部門順位 1134位 (2070人中)
  • 総合順位      5587位 (13368人中)

この結果は、去年より12分遅いタイムで、
もちろん4時間台を目標にしていた私にとっては満足するタイムではありません。

しかし、途中からタイムのことは気にしないようにしたのも事実。
もしタイムのことだけ考えたら、あと13分は早く走れたと思います!(たぶん)

でもそうしたら、あの豚汁も あのぜんざいも あのそらまめスープも堪能できなかったのです。
チョコレートやお菓子を差し出す子供たちとの楽しい会話もなかったでしょう。
そう、敗因は食いすぎと地元の人たちの温かいおもてなし・・・ついつい足が止まってしまいます。
だって、おいしそうな差し入ればっかりで、食べずにはいられないんです。ほんとうにおいしかった!
走ってる時は本当にきついんですが、みんなが一生懸命に応援したり、差し入れしてくれたりすると、ほんと有難くて元気が出るんです。

去年もみんなに感謝しながら、できるだけ「ありがとうー」と声に出すようにしていましたが、今年はもう一歩踏み込んで、地元の人たちとの会話も楽しもうと思ったのです。

私たちの走りに負けじと、応援してくれてる人達も頑張ってるんです。
「うにゃ、ちょっちだれたで休憩じゃ。」とおばあちゃんが後ろに下がって座りだす。
「ぼちぼち応援せんと、だるっですよ。」と声をかけると、笑顔で手をふってくれる。

あまりにもおいしい豚汁を口にすると作ってる人達に伝えずにはいられない。
「いつも有難うございます。わっぜおいしいです。」
すると、「まだいっぱいあっがね、おかわりせんね。」
「すいません、いただきま~す。」最高!

ぜんざいを出してくれるポイントでは、餅を焼く人、汁を入れる人、茶碗を洗う人など相変わらず忙しそう。
焼酎を飲んで顔を赤くしながらも必死に餅を焼くおじさん。
ぜんざいの横では、採れたての大きなそらまめを火で焙ってる。あつあつのそらまめがまたうまい。仕上げは甘いみかんだ。ぜんざいも後のランナーに
悪いと思いながらおかわり。
この他にもまだまだグルメは続く。もう腹一杯、もう食えんという状況でも、まためずらしいものには手が伸びる。いくらでも入る。

それと、いろんな格好のランナーがいて笑いを誘うのです。
着ぐるみの人、女装した人、上半身裸で、「記録より記憶に」と文字を書いてる人。
還暦の旗を背中に棒でくくりつけて走ってるおじさんとは抜いたり抜かれたり。「旗が風になびいて重そうですね。」「そうよ、代わりに持ってくれんね。」「遠慮します、おさきに~」「待たんね~。」の会話
登り坂では、いつものおばさんが、「歩くな~、はしれ~」と笑わせてくれる。
小学生達は、「がんばれ~」と言って手を差し伸べ、ハイタッチでかえす。

後半になると、走ったり歩いたり。同じようなペースのランナーとは抜いたり抜かれたり。
よしっ、また抜いた。ついつい声を出してしまう。「お互い頑張りましょう。」

今回は、始めの10キロが随分遅いペースになってしまい、12キロぐらいで5時間のペースメーカーの人達に追いつかれてしまった。
後半遅れる自分にとって、この地点で貯金がなくなった。
この人達についていかないと5時間は切れない。そう思いなんとかペースアップして食らい付いていった。
意外と20キロぐらいまではスムーズにいったが、その後の坂道で離されてしまい、22キロ地点で5時間以内は断念する。次の目標は昨年のタイムより早く・・。
しかし、先ほどの急なペースアップのせいでもう足がつる寸前だ。足が動かない。これ以上の無理は禁物。先は長い。
すこし歩くことが多くなった。この辺では、タイムを気にせず、ゆっくりと食事や地元の人達とのふれあいを楽しんだ。

最後になるとまた足が回復してきて、いつも以上に走れている自分がいた。
途中の休憩が効いた。みんなに手を振る元気がよみがえってきた。自分で「俺ってすげ~」とまじに思いました。
残り5キロ。ゆっくりでもほとんど走ってた気がする。すごい。こんな事今までにない。

もう15回も走った事になるが、走るたびに新しい発見や新しい喜びが生まれるのです。
やっぱり菜の花マラソンはいい!
これからも走り続けたい!

今年はタイムこそ遅かったものの、いつも以上に地元の人やランナーの人達とのふれあいが多くできました。みんながいるからきつくても頑張れる。菜の花マラソンは、おもてなしの心があふれています。

私も若い頃はそんなことも気づかずに、ただ記録だけを追って走っていましたが、走る度に菜の花マラソンのすごさを感じています。

走り終わって、またうどん、おにぎり、ぜんざい、鳥のごて焼きにビール。いや~最高っす。
今年は家族で国民宿舎に泊まることにしました。
部屋でゆっくりしたあと夕食。私は黒豚しゃぶしゃぶとビールを堪能。よく食べる!

そして夕食後、再び競技場へ。

8時過ぎ。そうまだ走っているランナーがいるのです。
いつもは、”菜の花咲かせ隊”のメンバーが中心で迎えてるはずでしたが、
今年は、大会の実行委員や市の関係者も残っていました。
昨年の最終ランナーがあまりにも遅かったので、ボランティアの人達の事を考えて市の方で制限を設けたらしいです。(だったかな?)

最終9時まで。それを過ぎたらランナーがいても撤去。みんな解散との事。
あと15名がまだゴール目指して走ってるとの事。
次々とランナーが競技場に入ってくる。ゴールに近づく度に歓声が沸く。
そしてついに残り一組(二人)だけとなった。
9時まで残り1分。すると競技場の外に二人の姿が見えた。
「あともうすこし。がんばれ~。」みんなの大きな声が響く。
みんなに応えようと走ろうとしながら歩いてくる。ゆっくりと少しずつ近づいてくる。
女性に気使いながら、男性が背中を押す。二人一緒にゴール!
「よう頑張った。」「おつかれさん。」みんなで労いながら拍手が鳴り響く。
9時5分・・・女性ランナーは泣いていました。
最後にみんなで万歳三唱して、それぞれ「また来年も来ようね。」と言いながら、その場を離れて行きました。こういうのを体験すると、しばらくは菜の花からは引退できそうにありません。ますますはまってしまいそう。

また来年も泊まりに行きます。
すでに、私も、と言う人達もいます。
あなたも菜の花ワールドを体験されませんか。

今年はいつも以上に充実した大会でした。
なんか・・・高タイムよりも満喫する方がいいかな?とも思えてきました。

走った充実感に浸ってる、店長のひとり言でした。

店長村岡

« 最新号に戻る